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『ギター音楽理論(コードワーク編)』矢萩秀明著
『ギター音楽理論(コードワーク編)』矢萩秀明著
「ギター音楽理論」というタイトル通り、ギタリスト向けの音楽理論本です。
レベルは中・上級で、応用的な内容が中心となっております。
そのため、音楽理論について詳しくない、ギターは始めたばかり、という方にはあまりお勧めできません。
また、旧版ではCD付きだったものの、改訂版になって音源が付かなくなったので、より初心者の方には手が出しにくくなった気がします。
『ギター音楽理論』は3部作になっていて、これの一つ下に「ベーシックセオリー編」というのがあります。ギターについて、またコードについての知識がない方は、まずは「ベーシックセオリー編」を読んでからこちらの「コードワーク編」に進みましょう。
ある程度ギターや音楽理論について知っている人にとっては、かなりタメになる内容が豊富です。
例えば、ボイシング法や代理和音(アッパー・ストラクチャー・トライアド)などは、ギタリストだけでなく、鍵盤奏者でも役立つ内容だと思います。
ギターはどちらかというと、「バッキング(伴奏)」に重きを置いた楽器ですが、アンサンブルになったときのギターの役割や心構えなどは参考になると思います。
ところどころかなり高度な理論(スケールやモード)について触れられています。
一歩上のアレンジを目指す方はぜひ読んでみてください。