作曲初心者

【作曲講師解説】音楽初心者が作曲できるようになるまでのロードマップ

音楽初心者が作曲できるようになるまでのロードマップ

音楽初心者の方で「自分も作曲できるようになりたい!でもどうやって?」と思われている方は多いかもしれません。

ここでは音楽初心者の方が作曲できるようになるまでのロードマップをご紹介します。

こちらの記事で書かれている流れに沿って、一足飛びではなく順番にステップアップしていってください!

中の人
当スクールでのレッスンをご希望の方は予習としてこちらの記事を参考にしてみてください

基礎固め編

音楽初心者の方が作曲をしたいと思った時にまずやるべきこととして真っ先に思い浮かぶのは、「音楽理論(作曲の方法)を学ぶこと」だと思います。

音楽理論を教えている身でこんなことを言うのはなんですが、それは間違いです(汗)

まず最初にやるべきは「音楽を聴く習慣を身に付ける」ことです

残念ながら普段音楽を聴く習慣のない人が作曲するのは非常に難しく、音楽理論の勉強からスタートするのはむしろ遠回りです・・・

これは普段小説を読まない人が小説を書こうとしたり、普段漫画を読まない人が漫画を描こうとしても難しいのと同じです。

普段音楽を聴く習慣がない人は、そもそも「音楽ってこういう感じ」という自分なりの“ものさし”がまだ確立していません。

その状態で作ろうとしても、自分の作っているものが「音楽」になっているのか、はたまた「ただ音を並べたもの」なのかの区別が自分で付けられません。

ですので、ただ「方法論に沿って音を入れる」ことに終始してしまい、いつまで経っても音楽らしさのないものばかりを作ってしまいます。

作りたい気持ちにはやるのはわかりますが、作ることは一旦置いておいて、まずは自分の好きな曲をきっかけに音楽を聴く習慣を身に付けましょう

もちろん「ながら」で聞くのではなく、「しっかり」聴くことです。

1曲を何度も聴いてみて、目安としてはメロディをカラオケで歌えるくらい(メロディラインを鼻歌で歌えるくらい)聴き続けましょう。

それを1曲・2曲という風に増やしていき、まずは10曲くらいのレパートリーを作るのを目標にしてみてください。

良い作曲家は同時に良いリスナーでもあります

当スクールでは音楽未経験の方も来られますが、そういった方で良い作品を作るのはこれまで音楽をじっくり聴いておられた方です。

このことについては下記の記事で詳しく書いていますので、よろしければあわせてご覧ください。

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知識習得編

音楽を聴く習慣を身に付けたらそのまま聴き続けつつ、今度は基本的な「楽典」と「コード(コード進行)」について学んでいきましょう。

「楽典」というのは音符や休符、楽譜の読み方、音楽の基となるスケール(音階)など、音楽の基礎となる部分の知識です。

「コード」というのは和音(同時に複数の音で鳴らしたもの)のことで、主に伴奏を作る際に必要な知識です。

楽典とコードについては当スクールのレッスンでも見ていきますが、独学でやっていこうとされる方のためにおすすめの方法をご紹介します。

「楽典」の知識を身に付けるには

楽典はネットでも情報を得られますが、一番のおすすめは楽典に関する本を1冊読んでおきましょう。

個人的に最もおすすめなのが「できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方」という本です。

『できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方』侘美秀俊著

通常の楽典では音符や休符から始まってという流れになりますが、こちらではリズムを基に音符や休符などについて学んでいくという珍しいスタイルになっています。

絵も多用しているので、初めて音楽を学ぶ方でも読みやすいと思います。

ちなみに、こちらの本はAmazonの月額課金制の読み放題プラン「Kindle Unlimited」に対応しているので、Kindle Unlimitedに契約されている方は無料で読むことができます。

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Kindle Unlimited」はこれまで登録したことがない方は無料トライアルがありますし、登録解除から時間が経っている方はキャンペーンでかなり割安で再登録できるようになっています。一度お確かめください。

「コード」の知識を身に付けるには

コードは、スケール(音階)の音だけでできる7つの基本コード(ダイアトニックコード)について学んでおきましょう。

既存曲でもこの7つの基本コードだけでできている曲はたくさんあります。それ以外のコードについてはある程度作曲数が増えてから身に付けても全然問題ありません。

当スクールではコードに関する記事を用意していますので、下記をご参考にしてみてください。

楽譜や音符を使わず解説していますので、音楽初心者の方でも何となく理解できるのではないかと思います。

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DAW導入編

楽典とコードについて身に付けたら、DTM(パソコン作曲)を検討していきましょう。

そこで避けては通れないのが「DAW(作曲ソフト)」です

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「DTM (ディーティーエム)」と「DAW (ディーエーダブリュー)」は文字の見た目が似ているのでややこしいですが、「DTM」はパソコン作曲、「DAW」は作曲ソフトのことです

DAWにはバーチャル楽器が付属しているので、楽器が弾けなくても自分が入力した音を演奏してくれます。

無料のものがあるので、まずはそちらから試して、作曲に慣れたら有料版に切り替えていきましょう。

無料版のおすすめのDAWは、Windowsなら「Studio One Prime」、Macなら「GarageBand」です。

「Studio One Prime」のインストール方法については下記をご覧ください。

GarageBandはMacパソコンに最初からインストールされているはずですので、「アプリケーション」フォルダから探してみてください。

その他「Cakewalk by BandLab」というソフトや、音楽機材に付属する「Cubase AI (もしくはLE)」というソフトもあります。

使いたいソフトが明確であればそちらを導入してください。

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一方、スマホやタブレット端末の作曲アプリはおすすめしません。パソコン版の作曲ソフトの方が機能が充実しているのと、バーチャル楽器を拡張できたりするのでパソコン版の方がおすすめです。

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作曲実践編

DAWを導入したら、実際にDAWに音を打ち込んで作曲していきましょう。

先ほども言いましたように、DAWなら楽器が弾けなくても自分の入力した通りに演奏してくれます。

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当スクールではDAWの基本的な使い方もレッスン中に見ていきます

音楽は大きく分けると次の3つのパートで構成されています。

  • メロディ
  • リズム(ドラム)
  • ハーモニー(コード進行)

ですので、この3つをそれぞれDAWに打ち込んでいきます。

別にどこから打ち込んでも構いませんが、個人的には次の手順で作っていくのがおすすめです。

  • リズム(ドラム)
  • ハーモニー(コード進行)
  • メロディ

リズム(ドラム)は、DAWにドラムフレーズ集が付属している場合がありますので、リズムに詳しくない方はそちらを使っていただいても構いません。

また、コード進行には著作権がないので、既存曲からそのまま転用しても構いません。先ほどご紹介した『ミニ「コード理論」講座 』にあるものを使っていただいて構いません。

上記の流れで作曲をしていく記事がありますので、下記をご参考にしていただければと思います。

一部のDAWですが、上記の記事を実際にDAWを使って見ていくものも用意しています。

下記のDAWをお持ちの方は下記を参考にしてみてください(大まかな内容は同じです)。

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基本的に音楽は8小節の長さを基準とするので、まずは8小節だけの作品(サビ)を作っていきましょう。ある程度数が増えたら、そこにAメロやBメロなど付け加えてワンコーラス、そしてフルコーラスを作っていきましょう!

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作曲Q&A

作曲ができるようになるためには楽器が弾けないといけませんか?

楽器が弾ける方は大抵作曲もスムーズにこなされます。ただ、楽器が弾けないからと言って作曲できないわけではありません

楽器が弾ける方は楽器練習のために模範演奏や実際の作品をじっくり聴いています。

「楽器が弾けるから」ということよりは、そういった「音楽の視聴経験」によって自分なりの“ものさし”が確立し、作曲がスムーズにできるようになるのではないかと思います。
※詳しくは基礎固め編をご参照ください

これまで楽器を弾いてこなかった方は、弾いてこられた方より音楽に接した時間が圧倒的に少ないので、その差を埋めるためにも日々これから音楽に接する(聴く)時間を持つようにしてみてください。

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もし楽器をご検討されているなら、ギターかピアノをおすすめします。それぞれのメリットとデメリットについては下記をご覧ください。

耳コピできないと作曲はできませんか?

作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』という本の中で、作曲を始める最初のステップとして耳コピをするというところから入っているので、耳コピできないと作曲できないですか?というご質問をいただきます。

楽器と同様、耳コピができるに越したことはありませんが、耳コピができないと作曲できないということはないと思っています。

基礎固め編でご紹介した、カラオケで歌えるようになることもいわば簡易的な耳コピだと思っていますので、まずは好きなメロディを歌えるようにしてみてください。

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別にうまく歌える必要はなく、鼻歌でも良いのでメロディラインを覚えられればそれで構いません

音楽理論は学ばないといけませんか?

音楽理論は過去の音楽作品の中で多く見られるパターン集なので、聴いてきた音楽だけを頼りに作るよりは、音楽理論を知っていた方が作る音楽の幅も広がると思います。

『音楽理論を身に付けると「型」にはまった曲しか作れなくなる』と批判的に言われることもありますが、「型」を身に付けているからこそ本当の意味での「型破り」な作品が作れるのではと思います。

作曲は独学でもできますか?

楽典やコードの知識、十分な音楽の視聴経験があれば、独学でもある程度クオリティの高い音楽が作れると思います。

ただ、自分ではわからない癖などがあるので、やはり人の意見も必要になります。

作曲に詳しい人からの意見をもらえるという環境にあれば独学でも大丈夫だと思います。

おすすめのDAWはありますか?

一昔前だと、WindowsかMacいずれかのOSにしか対応していなかったり、独自の機能があったりして、選ぶDAWが限定されていました。

ただ、今ではほとんどWindowsとMac両対応のものが大半ですし、以前に比べるとDAW間での機能の違いも少なくなってきています。

ですので、何を選んでも基本的に問題ありません。

選ぶ基準としては下記の点を満たしていると良いかなと思います。

  • 自分のパソコンのスペック(OSなど)に対応している
  • ユーザーシェア率が高い
  • オーディオ素材が扱える
  • 楽譜表示機能がある (できれば)

この中で「ユーザーシェア率が高い」は、わからないことがあったらGoogle等で検索すると解決できる確率が高いためです。
※今話題のChat GPTでも教えてくれるかもしれません笑

色んなDAWについて知りたいという方は、当スクール作成の「DAW情報室」をご覧ください。

DAWの操作方法自体はそんなに違いはないので、1つのDAWの操作に慣れていればすぐに別のDAWへ移行することができます。

クロスグレード版(乗り換え版)が用意されているDAWもあるので、使いにくいと思ったら積極的に乗り換えていきましょう!

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最後に

冒頭でもお伝えしたように、作曲をしてみたいと思った場合、まずやるべきは「音楽を聴く習慣を持つこと」です。

自分の作る音楽のスタイルは、自分がこれまで聴いてきた音楽にかなり影響を受けます
※これは小説や漫画でも、作者がこれまで接してきた作品に強く影響を受けていると思います

ですので、あまり音楽を聴いてこなかった方は自分のスタイルが確立していませんので、「作曲」というよりは「音入れ」に近い状態になります。

また、スランプに陥った時も音楽を聴くことで改善できたりするので、独学で行き詰まった時も作ることは一旦置いておいて、少し音楽を聴く時間をとってみることをおすすめします。

作曲は一朝一夕に習得できるというものではありませんので、あまり時間ばかりを気にしすぎず、着実にステップアップしていただければと思います。

こちらの記事が皆様のお役に立てましたら幸いです。

中の人
イチから音楽や作曲を学んでみたいという方はぜひ当スクールまでお越しください!

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