MIDI(応用)

コードトラック

2022年4月14日

コードトラック

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Cubaseではコード入力補助機能として「コードトラック」というものがあります。

ここではコードトラックの使い方について見ていきます。

コードトラックの起動

ではまずはコードトラック機能を有効にしてみましょう。

AudioトラックやMIDIトラックの作成と同様に、メニューバーの「プロジェクト」から「トラックを追加」へ進み、『コード』を選択します。

コード

そうすると、トラック上部に「コードトラック」が作成されます。

コードトラック

そして、「鉛筆」ツールに切り替えてコードトラック上をクリックしていくと、「X」が挿入されます。

コードトラック

この「X」を任意のコードに変えていきます。

コード入力のタイミングについて

コード(Xマーク)が入力されるタイミングは、画面上部の「グリッドの間隔」で設定されている内容に左右されます。

グリッドの間隔

上図のような「小節」になっていると、小節線に沿ったところしかコードが置けません。

小節線以外のところにもコードを配置したい場合は、この「小節」のところをクリックして、他の選択肢に変えておきましょう。

グリッドの間隔

「クオンタイズ値」にすると、右隣にある「クオンタイズプリセット」で指定されている音符の間隔でコードを置けますので、コードがシンコペーションするようなものも対応可能です。

クオンタイズプリセット

コードトラック

コードネームの設定

コードの鳴るタイミングが決まったので、今度はこの「X」にコードネームを設定しましょう。

コードトラック

まずは「オブジェクトの選択」ツールに切り替えて「X」をダブルクリックします。そうすると、コードエディターダイアログが表示されます。

コードエディター

このダイアログの見方は、一番左が「コードのルート」、その右隣が「コードタイプ」、さらにその右隣が「7th音やテンション」、そして一番右端が「ベース音」になっています。

コードエディター

コードのルートとベース音が別々に設定できるため、「分数コード」を作ることもできます

ここでは例として、次のような定番コード進行を入れてみました。

コード進行

コードトラックの視聴

では実際にこのコード進行を聴いてみましょう。

このままでは音が出ませんので音源をセットします。ここでは、Cubaseに付属するマルチティンバー音源の『HALion Sonic SE』を立ち上げて、音色はアコースティックピアノにしています。

HALion Sonic SE

そして、「コードトラック」の『モニターしているトラックを使用』の部分をクリックし、これを先程立ち上げた「HALion Sonic SE」に設定します。

HALion Sonic SE

この状態で再生してみましょう。音がコードネームに合わせて鳴っているはずです。

下図のように、「HALion Sonic SE」の音量が動いているので、あくまで鳴っているのは「HALion Sonic SE」のトラックからとなります。

HALion Sonic SE

ボイシングの調整

試聴した際に出てくるコード音のボイシング(コード音の並べ方)を調整することができます。

調整は、コードトラックの左隣にある「Inspector」の『ボイシング』と書かれているところから可能です。

ボイシング

「ピアノ」と書かれているところをクリックすると、他に「ベーシック」と「Guitar」があります。

ボイシング

これは、「ピアノ」にしておくと、ピアノにふさわしい音域でボイシングしてくれます。
また、「Guitar」にしておくと、ギターにふさわしい音域でボイシングしてくれます。

続いて、「すべて」をクリックすると、ジャンル別のボイシングが設定できます。

ボイシング

選ぶジャンルによっては、自動的に7th音やテンションをボイシングに加えてくれます。

「ボイシングの設定」をクリックすると、さらに細かなボイシングの設定が可能です。

ボイシングを設定

ボイシングを設定

9度音のテンションを加えるかどうかや、ボイシング範囲(音域)を調整することができます。

コードトラックのMIDIデータ化

鳴っているコードがどのようなボイシングになっているのかを見るには、一旦MIDIデータに書き出すと可能です。

まずはコードトラックのコードネームを「オブジェクトの選択」ツールで囲みます。

コードトラック

選択状態(黒い状態)になったら、MIDIトラック(ここではHALion Sonic SEのトラック)へドラッグします。

コードトラック

左クリックを離すと、MIDIイベントが作成されます。

MIDIイベント

イベントをダブルクリックすればキーエディタから直接アレンジすればOKです。

キーエディター

コードアシスタント機能

コード進行を作るヒントとして、Cubaseにはコードアシスタント機能があります。

例えば次のように4小節目をどうするか迷った時は、「X」をダブルクリックします。そして、ダイアログの「Chord Assistant」タブをクリックすると、候補のコードが表示されます。

Chord Assistant

「Chord Assistant」の左側に表示されているものが候補となるコードになります。

Chord Assistant

目的のコードの一つ手前のコード(ここでは「F」)を基に候補が挙げられますので、コードによっては違和感があるものも含まれています。

「Chord Assistant」の下部にある『近接』をクリックすると、候補となるコードの距離感をイメージでわかりやすくつかめます。

Chord Assistant(近接)

また、「五度圏」を押すと、音楽理論ではよく出てくる五度圏でコードを探すことができます。

Chord Assistant(五度圏)

薄い線で描かれている円を時計回りすると五度進行になり、また上部にダイアトニックコードが書かれています。

中央部の矢印(下図の赤枠)をクリックすることでキーも変えることができます。

Chord Assistant(五度圏)

頭の中でコード進行を作ると、ある程度決まったコードばかりで作ってしまうことが多いので、幅広くコードを探すという意味ではこういった機能が役立つと思います。

次のページでは「コードパッド」について見ていきます。

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