DAW (作曲ソフト)

【DAWの疑問】クロスグレード版とは?

クロスグレード版とは?

DAWを購入しようとした場合、色んな「〇〇版」があってどれを買えばよいのか迷われた方も多いと思います。

中でもあまり聞き馴染みのない「クロスグレード版」について見ていきます。
※DAWによっては”クロスアップグレード版”や"乗換版"という名前になっているものもあります

クロスグレード版は「乗り換え優待版」です

「クロスグレード版」というのは、対象のDAWを持っていたらウチのDAWを割安で提供しますよというものです。

ざっくり言うと「乗り換え優待版」です。

例えば現在Studio Oneを使っている人がCubaseも気になるから使ってみたいと考えた場合、Cubaseの通常版ではなく「Cubase クロスグレード版」を購入すれば良いわけです。

だいたい通常版よりクロスグレード版の方が20~30%近く安く買えますので、そのまま知らずに通常版を買ってしまうのはめちゃくちゃもったいないです。

ですので、2台目以上のDAWを検討している場合は、購入したいDAWにはクロスグレード版があるか、そして自分の持っているDAWはクロスグレード版購入の対象になっているかを必ず事前に確認しておきましょう。

クロスグレード版があるDAW

どのDAWにもクロスグレード版があるとは限りません。DAWによってはクロスグレード版を採用していないところもあります。

クロスグレード版を採用している主なDAWは・・・

  • Cubase
  • Studio One
  • ABILITY
  • FL STUDIO
  • Digital Performer
  • Finale (楽譜専用ソフト)
  • Sibelius (楽譜専用ソフト)
  • Dorico (楽譜専用ソフト)

といったところです。

中の人
私自身、「Studio One」「ABILITY」「FL STUDIO」はクロスグレード版で購入しました!

今のところ、Mac向けの最高峰DAWといえる「Logic Pro」や、ダンス/ DJ系DAWの「Ableton Live」、レコーディングスタジオでのシェア率が高い「Pro Tools」にはクロスグレード版はありません。

またクロスグレード版は、最上位グレードのものしか用意されていないところが多いです。下位グレードへのクロスグレード版があるのは上記では「ABILITY」のみです。

クロスグレード版を購入する際の注意

クロスグレード版を購入する際に当たって注意するポイントがありますので見ていきましょう。

DAWによって対象となるソフトが違う

どのDAWを持っているとクロスグレード版が買えるのか、DAWによって変わります。

下記DAWのクロスグレード版を購入するには、どういうDAWのユーザーでないといけないかそれぞれ確認してみてください。

Studio One PrimeやCakewalk by BandLab、GarageBand、音楽機材に付属しているDAWなどの無料版(LE・Lite版など)ユーザーはどのDAWでも対象外になっています。
※Cakewalk by BandLabは、旧バージョンの「SONAR」なら可となっているところが多いです

また最上位グレードであっても、定額課金制のサブスクリプション版ユーザーも対象外です。

中の人
バージョン数は問わないところが多いので、対象DAWなら何年前のものであっても大丈夫です

グレードの違いによっては購入できない場合がある

対象となるDAWの「グレード」もよく確認しておいてください。

例えばCubase Proのクロスグレード版を買いたい場合、ABILITYの「Pro」版を持っているならOKですが、「Elements」版しか持っていないと対象外なのでクロスグレード版は買えません。

クロスグレード版からクロスグレード版への乗り換えはできない

対象のDAWを持っているものの、そのDAWも元々クロスグレード版で購入していた場合、目的のクロスグレード版を購入できないことが多いです。

例えばFinaleのクロスグレード版を購入したい場合、Sibelius Ultimateを持っていれば対象ですが、Sibelius Ultimateも元々クロスグレード(乗換版)で購入していた場合、Finaleのクロスグレード版を購入することはできません。

間違って購入しても返品 / 返金を受け付けてくれない(可能性が高い)

なんとなく対象になっているだろうとクロスグレード版を購入し、後から対象外だったと発覚した場合、販売店によっては返品 / 返金に応じてくれない場合があるので、必ず入念にチェックしておきましょう。

今持っているDAWはクロスグレード版購入の対象なのか不確かな場合は、事前に販売店かメーカー(日本代理店)に直接問い合わせてみましょう。

クロスグレード版を購入したら

クロスグレード版を購入すると、大抵はシリアルナンバーだけ書かれた紙が入っているので、そちらに書かれている窓口へ連絡し、証明書を提出する必要があります。

代理店から直接ネットで購入するような場合は登録フォームや証明書フォームが用意されていますので、そちらに必要事項を記入して送信します。

対象のDAWを本当に持っていることを証明しなければならないので、前のDAWのシリアルナンバーが書かれた紙や購入履歴、領収書等を写真でとったり、ユーザーアカウントのスクリーンショット(アカウントに対象DAWが登録されていることがはっきりわかるところ)を提出することになります。

対面販売ではその場で上記証明書類を見せないと売ってくれない場合があるので、事前に用意して買いに行きましょう。

ユーザー確認がとれましたら使用可能になります。

中の人
この辺りの流れはメーカーによって異なりますので、それぞれどのような手順で行うか確認してみてください

クロスグレード版の疑問

通常版とクロスグレード版では中身が違う?

クロスグレード版は通常版と機能等に違いはなく、中身は全く同じです。

クロスグレード版だからと言って何か制限されることは一切ありません。

ユーザー登録できる?

クロスグレード版ユーザーも正規ユーザーなので、ユーザー登録ができますし、サポートも受けられます。

アップデート / バージョンアップできる?

こちらも通常版ユーザーと同様に、アップデート(バージョン6からバージョン6.5のような変化)が可能になります。

また、バージョンアップ(バージョン6からバージョン7のような変化)するとクロスグレード版よりもさらに安い優待価格でバージョンアップすることも可能です。

元々使っていたソフトは使えなくなる?

クロスグレード版を購入したからと言って、そのソフトしか使ってはいけないということはありません。

元々使っていたソフトと並行して使っても大丈夫ですし、突然使えなくなるということもありません。

クロスグレード版は売却/ 譲渡しても良い?

クロスグレード版はあくまで特定ユーザーのための優待版なので、売却や譲渡をするとライセンス違反になる可能性があります。

クロスグレード版の売却の可否、ユーザー登録の譲渡の可否についてはメーカーに直接お尋ねください。

まとめ

DAWは結構自分に合う合わないといったものがあるので、極力体験版などを利用して色んなDAWに触れておいた方が良いです。

もし今使っているものより使いやすいものが見つかったら、ぜひクロスグレード版を利用して割安に乗り換えてみましょう。

上記でも言及しましたが、別にクロスグレード版を購入したからと言ってそのソフトを使い続けないといけないという決まりはないので、2台持ち3台持ちして、その時々の気分や目的、作る音楽のジャンル等によってDAWを切り替えるというのも面白いかもしれません。

各種DAWについては下記でも言及していますので、ご興味があればご覧ください。

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