DTMを本格的に始めるならDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)選びが非常に重要です。
ここでは作曲スクール講師が独断と偏見であなたにおすすめのDAWをプレゼンしてみたいと思います。
できれば全部読んでいただき、色んなDAWの特徴(特長)を見ていただければと思います。
コストパフォーマンスを重視したいなら?
昨今、何事にもコストパフォーマンス(費用対効果)が求められる時代です。そういったコストパフォーマンス重視の方なら「Logic Pro」を強くオススメします。
価格はなんと・・・30000円!価格だけではなく、ダウンロード容量も72GBとボリューミーです!(ともに記事執筆時)
ちょっと他の主なDAW(最上位グレード)と比較してみてください(下記は記事執筆時)。
- Logic Pro:30000円 / 72GB
- Cubase Pro:62700円 / 70GB
- Studio One Professional:52800円 / 36GB
- Ableton Live Suite:80800円 / 76GB
どれだけLogic Proのコストパフォーマンスが優れているか一目瞭然です。
ただし、Logic ProはMac版しかないのが玉にキズです。
Logic Proはプロのアーティストも多数使っているので、Mac版をお持ちの方はLogic Pro一択でも良いでしょう。
Logic Proに関して詳しいレビューは下記をご覧ください。
「“安定”のDAW」を使いたいなら?
無難なものを指すときに「安定の〇〇」という表現がありますが、「“安定”のDAW」なら「Cubase」がオススメです。
Cubaseは国内シェアトップです。
開発メーカーのSteinberg社はASIOやVSTといった、DTMでは今や当たり前になっている規格を生み出した会社で、なおかつ親会社は日本人に馴染み深いYAMAHAです。
そういった安心感から、最初の一本目はCubaseというイメージがあり、「"安定のDAW"」という地位を確立しています。
ユーザー数が多いため、ユーザー同士の交流もしやすいというのも大きなメリットです。
Cubaseに関して詳しいレビューは下記をご覧ください。
MIDI入力のしやすさを重視したいなら?
基本的に楽器が弾けない方はマウスで一音一音打ち込んでいくMIDI入力中心の作曲スタイルになりますが、そんなMIDI入力のしやすさで個人的に一番だと思うのが「Studio One」です。
Studio OneにはMIDI関連のキーボードショートカットが多数用意されており、それらを自分なりにアレンジすることも可能ですので、マウスとパソコンのキーボードだけで驚くほどスピーディーに入力が可能です。
操作性はモチベーションにも強く影響してくる部分なので、DAW選びではその点を重視していくのがおすすめです。
Studio Oneに関して詳しいレビューは下記をご覧ください。
レコーディングを重視したいなら?
マウスでピコピコ打ち込むよりも、実際の演奏をレコーディングしていく作曲スタイルなら「Pro Tools」がオススメです。
Pro Toolsはレコーディングスタジオ御用達のDAWで、オーディオエフェクトやオーディオ編集ツールが充実しています。
レコーディングスタジオをよく利用する方なら、Pro Toolsをメインにしておくことで、レコーディングエンジニアとの意思疎通やファイルの受け渡しもしやすいメリットがあります。
ちなみに、Pro Toolsはそういったエンジニアの作業を柔軟に行えるように、オーディオ・MIDIともに操作性も充実しています。
Pro Toolsに関して詳しいレビューは下記をご覧ください。
感性重視の作曲がしたいのなら?
音楽理論を駆使した緻密な作曲よりも、もっとその場の空気感や自分の感性で作曲したいという方は「Ableton Live」がオススメです。
Ableton Liveには「セッションビュー」という、DJ感覚でループ素材や自作フレーズをオン/オフしながら組み立てていくモードがあります。
知識に左右されず、純粋に自分の音楽感性で勝負したい!という方にはオススメのDAWです。
Ableton Liveに関して詳しいレビューは下記をご覧ください。
まずは無料ソフトを使ってみたいなら?
いきなり有料ソフトを使うのはちょっと・・・という方は無料ソフトでDAWの操作に慣れておきましょう。
今では高機能の無料ソフトがいくつかありますが、無料ソフトでオススメなのがMacなら「GarageBand」、Windowsなら「Studio One」です。
詳しい比較内容については下記をご覧ください。
以上、目的別のオススメのDAWについて見てきました。
ただ、DAWは1台しか使ってはいけないという決まりはないので、用途や気分によって複数台使ってみるというのも面白いです。
※何曲も作っていると、操作画面の見た目に飽きてくるというのはよくあります・・・
自分にとって使いやすいか、使いにくいかは実際に使ってみなければわからないことも多々ありますので、無料版や体験版なども利用してみましょう。
あなたに合ったDAWが見つかると幸いです。