Cubase13の登場!
Cubaseの最新バージョン「13」が販売されました。
これまでは「0.5」刻みのバージョンアップもありましたが、今回は「12.5」は経由せず、そのまま「13」となっています。
前回の「12」は2022年3月だったので、1年8か月ぶりのバージョンアップということになります。
ここ数年は1年間隔ぐらいでのアップデート/バージョンアップでしたので、これまでの傾向から考えるとすこし期間が空いています。
ソフトのアイコンは「12」と同じで、青と緑の間のような色がメインになっています。
起動時も12から特に変更はなさそうです。
プロジェクト画面のGUI(見た目)自体もこれまでと特に変わりはないので、スムーズに新バージョンに馴染めるのではないかと思います。
新機能を少し紹介
Cubase 13の新機能について詳しくは下記からご覧ください。
https://www.steinberg.net/ja/cubase/new-features/
新機能の中で特に気になったものを見ていきます。
個人的に最初に目を引いたのがコードパッドです。
ダークモードになって、シックな感じになりました。
コードアシスタント機能がパッドのすぐ隣に来るようになったため、コードの変更や、コード進行の構想を練るがすぐにできるようになっています。
また、上部のツールタブからコードの移調(コード音をそのまま上下にスライドさせる)やボイシングの変更、テンションの付加もできるようになっていますので、操作が楽になったと感じました。
コードパッドの使い方については下記をご覧ください。
続いて、今回から加わった「Iconica Sketch (アイコニカ・スケッチ)」です。
Iconica Sketchは、「Iconica」というオーケストラ専用音源の中から一部を厳選し、リマスタリングして作られています。
Iconicaの簡易版という感じでしょうか?
IconicaはHALionで使うものですが、Iconica SketchはCubase付属のHALion Sonic 7で使えるようになっています。
ご覧の通り、オーケストラの楽器(34種類)が一つ一つ細かく入っています。
見た目はオーケストラ専門のSpitfire Audio社の音源のような感じで、画面上に各種アーティキュレーション(奏法)が表示されています。
アーティキュレーションは楽器によって用意されているものが異なり、全部で140種類あるようです(ちなみにIconicaは500種類)。
そのまま画像をクリックして切り替えることができますし、キースイッチにも対応しているので、割り当てられている鍵盤を押して切り替えることもできます。
HALion Sonicはオーケストラ系の音色が弱かったこともあったので、Iconica Sketchが加わったことによりかなり充実したかなという印象です。
Iconica Sketchの使い方については下記をご覧ください。
Cubase 13より次世代MIDI規格「MIDI 2.0」に対応しました。
「MIDI 2.0」ではベロシティやボリューム、ピッチベンドなどの解像度(数値の幅)が格段に上がり、より細かでリアルなニュアンスをMIDIで表現できるようになっています。
ただ、今のところハードウェア(音楽機材)もソフトウェア(音源)もMIDI2.0に対応したものはまだまだ少ないのが現状なので、今すぐにこのメリットを感じる人は少ないかもしれません。
最後に、新機能というほどではありませんが、Steinberg Hubの中に「Cubaseを終了」というボタンが加わりました。
これまではプロジェクトを閉じてもCubase自体は立ち上がったままで、知らずに別のDAWを起動させて、お互い干渉し合って音が出ないといったことがよくありました(Windowsの場合)。
この「Cubaseを終了」ボタンを押すと完全にCubaseを閉じることができるので、今後はそういったことがなくなりそうです。
おわりに
以上、Cubase 13のバージョンアップについて簡単に見てきました。
価格はそれぞれ次のようになっています。
- Cubase Pro:69300円
- Cubase Artist:39600円
- Cubase Elements:13200円
昨今の物価高や円安の影響を受けてか、前回のCubase12よりPro版とArtist版では1割ほど値段が上がっています…
Cubaseは日本では一番ユーザーが多いと言われていますので、初めてのDAWとしておすすめです。
Cubaseについて詳しくは下記でも書いていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
また、Cubaseの使い方について知りたいという方は下記をご覧ください。