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『作曲本~メロディーが歌になる』野口義修著
『作曲本~メロディーが歌になる』野口義修著
当コンテンツと同じタイトルですが、特に意識したわけではありません。
名前からもわかるとおり、作曲について全般的に扱った内容です。
ただ、副題からもわかるとおり、やや「メロディー」に主眼を置いたものになっています。
結構長い間、作曲関連書の定番の位置にありますので、この本の中で取り上げられている楽曲が一昔前で、かなり違和感を感じました。
昔懐かしい曲や、正統派の作曲を志している方にはいいかもしれませんが。
モチーフを意識したメロディー作りを説いておられます。
これには個人的にも賛成です。
あまりメロディー作りに慣れていない方は、4~8小節の長いフレーズを作ろうとされる方が多く、モチーフ主体のメロディー作りの方が一番手っ取り早いです。
※ただ、個人的にはメロディーから作るのはある程度作曲を身に付けてからの方が良いかなと思っています。
コードやコード進行についての説明もありますが、深く説明されていないのでわかりづらいかもしれません。
また、譜例に対しての音源もありませんので、初心者の方にはつらいでしょう。
(今の時代、CDなしで定価1890円はお高いと思います)
後半部分には少しですが、音楽業界のことやDTMのことについて触れられています。