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『ジャズ・ピアニストのための コード・ヴォイシング・ワークブック』Philipp Moehrke著

『ジャズ・ピアニストのための コード・ヴォイシング・ワークブック』Philipp Moehrke著

コードを鳴らしてもジャズっぽく聴こえない、と感じておられる方は多いかと思います。やはりそれはジャズっぽく聴かせるボイシング(コード音の並べ方)を意識する必要があります。

こちらの本はそういったジャズ特有のボイシング方法を多種紹介しています。

3音で鳴らす場合、4音で鳴らす場合、片手で鳴らす場合、両手で鳴らす場合、トライアドを弾く場合、セブンスコードを弾く場合、テンションコードを弾く場合などなど、かなり細かくその状況に合わせたボイシング法が紹介されています。

サンプル音声(CD)も付いていますので、一つ一つ自分の耳で確認してみると、これはジャズっぽいなとか、これはそんなにジャズっぽくはないななど、色んな発見があるかと思います。

ところどころボイシング練習のコーナーがあって、コードネームに従って自分でボイシングをする(譜例に書き入れる)ところがあります。

本書の最後には解答例が付いていますので、実力が身に付きやすいのではと感じました。

また、最後の方にはジャズ特有のノリ(グルーヴ)についても解説されていますので、「ボイシング(どう鳴らすか)」と「グルーヴ(どこで鳴らすか)」の両面でさらにジャズっぽさを醸し出すことができると思います。


ジャズによく出てくるコードを使ってコード進行を作っているものの、なんとなくジャズっぽさが足りないという方はぜひこの本でジャズ特有のボイシングについて学んでみてください。

著者は外国の方ですが、日本語訳されていますので安心して読み進められます。
ただ、5000円+税とかなり高めなのでそれが難点です。

ピアニストに向けて書かれていますが、ピアノが弾けない方でもピアノロールでの打ち込みの際の参考に充分なるだろうと思います。

『ジャズ・ピアニストのための コード・ヴォイシング・ワークブック』Philipp Moehrke著
『ジャズ・ピアニストのための コード・ヴォイシング・ワークブック』Philipp Moehrke著