Finale開発終了のアナウンス
楽譜制作ソフト「Finale」の開発メーカーであるmakemusic社から、FInaleの開発終了のアナウンスがありました。
⇒アナウンスを知らせるページ
今はどうかわかりませんが、以前は市販の楽譜はほとんどFinaleで作られていると言われていました。
巨匠とも言えるような方々もFInaleを使ってこられていたので、音楽界にかなりの衝撃が走っています。
「WordやExcelが終わるようなものだ」と言っている方もいますが、本当にそのような感じと言えます。
個人的にもレッスンで使っているテキストの譜例はすべてFinaleで作成していたので、私自身も今後テキスト校正等々で影響が出てくるかもしれません。
Finaleは使い続けられるが…
開発終了(アップデートの停止)は2025年8月以降となり、開発終了になっても引き続きFinaleは使い続けられます。
しかし、2025年8月以降はオーソライズ認証ができなくなるので、インストールはできても使えないということが起こります。
当初はオーソライズ認証もできなくなるとされていましたが、あまりに影響が大きすぎたためか方針転換をし、開発終了後でもオーソライズ認証ができるようになりました!
Finaleユーザーはどうする?
makemusic社ではFinaleユーザーに対して、Steinberg社の「Dorico」への変更を推奨しています。
Steinberg社もFinaleユーザー向けにクロスグレード版(期間限定の予定)を用意しました。
この機会にDoricoにスイッチするか、あるいは別の楽譜作成ソフト(「Sibelius (Avid)」や「スコアメーカー (KAWAI)」「Notion (PreSonus)」など)を検討してみるというのが良さそうです。
これは確率としてはかなり低いと思いますが、以前「SONAR」というメジャーDAWが開発終了になった際、他の企業が開発を引き継ぐということがありました。
ですので、もしかすると他の企業がFinale開発を引き継ぐということがあるかもしれません。
また、makemusic社のクラウドアプリが今後Finaleと同等の機能を備えるようになるまで開発が進む可能性もあります。
そういったことから、とりあえず今は待っておくというのも1つのプランといえます。
さいごに
なんやかんやで世界情勢が不安定になってきて、音楽界にもとうとうこういう大事件が起こるとは・・・
今後もこういった主力ソフトが無くなってしまうといったことが起こりえますので、ソフト特有のファイル形式ではなく、MIDI形式でも合わせて保存しておくのがリスクヘッジになりそうです。
続報がありましたらこちらのページでもお知らせしていく予定です。