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『DTM打ち込みグルーブ制作技法』山村牧人監修
『DTM打ち込みグルーブ制作技法』山村牧人監修
ドラムはある意味音楽の根幹といえます。
つまり、ドラムが音楽のクオリティを左右するといっても過言ではありません。
打ち込んだドラムがどうしても機械っぽくなる、打ち込む臭さが出てしまうということはないでしょうか?
こちらの本は、実際にドラマーがRolandの「V-Drums」を使ってリアルタイムレコーディングしたグルーヴ素材集です。
ベロシティ(楽器を叩く強さ)やタイミングが良い意味でバラけていますので、生演奏そのものです。
ベロシティとタイミングをずらすと自然なものになるということはわかっていても、どの程度の値にすべきかはわかりづらいのではないでしょうか?
どのようなフレーズか、どのようなベロシティか、どのようなタイミングで鳴らしているかが一目でわかる「マトリクス形式(ステップシーケンサーみたいなもの)」で掲載されていますので、視覚的にもわかりやすい配慮がされています。
MIDIファイルが付属していますので、そのまま作曲ソフトにインポートして使うことも可能ですし、自分なりにアレンジすることも可能です。
また、WAVEファイルも付属しています。ただ、1小節分しかありませんので(MIDIファイルも)、若干イメージしにくいかもしれません。
収録されているのは、8ビート23パターン、16ビート25パターンです。
各パターンに、Intro・Aパート(Aメロ用)・Bパート(Bメロ用)・Cパート(サビ用)のフレーズがあり、Introを除く3パート用のフィルもあります。
もっとドラムに人間臭さをだしたいという方にはお勧めです。