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『ベース・ライン完全攻略』江森正敏著
『ベース・ライン完全攻略』江森正敏著
タイトルからもわかるとおり、「ベース・ライン」の構築法について書かれているとわかる本ですが、中でも「スケール」に焦点を当てた本です。
ここまで「スケール理論」にこだわった本は少ないと思います、
「スケール」と言えば、「メジャースケール」と「マイナースケール」が有名ですが、実はまだまだあります。
なんせ12個ある音を、どう辿っていくかによって何通りものスケールが考えられますね。
この本は完全上級者用です。
スケール理論はメロディやフレーズ(モチーフ)作りにはとても大切な部分ですが、ただ単に良いメロディーやフレーズが作りたいということで手にすると痛い目にあいます。
そのため、ある程度コード理論やモード/スケールに関して知識のある人におすすめできます。
タイトルに「ベース・ライン」とあるので、ベーシスト以外は意味のない本だと思われますが、スケールの知識はベースに限らず、歌メロ・ギターリフ(ソロ)などなど、色んな楽器で応用が利きます。
付属CDが2枚ありますが、バックトラックのみ収録されているだけで、肝心の譜例(ベース・ラインの動き)は収録されていません。
つまり、実際に演奏して確認するしかありません。
スケールに対して自信のある方は、知識向上のために読んでみてはいかがでしょうか?