Studio Oneを忖度なしで勝手にレビューしてみました。Studio Oneをご検討の方に参考になる部分がありましたら幸いです。
Studio Oneの概要
【Studio One データ】
- メーカー:PreSonus
- OS:Win / Mac両対応
- グレード:Prime / Artist / Professional / サブスクリプション版として「PreSonus Sphere」
- 価格:Prime 無料 / Artist 13200円 / Professional 52800円 / PreSonus Sphere 月額1650円~
- MIDI:ピアノロール / スコア(譜面)両対応
- オーディオ:入出力対応
- 総容量:36GB
- トラック数:MIDIトラック・オーディオトラック無制限
- その他:フリートライアル版〇 / アカデミック版〇 / クロスグレード版〇
※クロスグレード版についてはこちらをご覧ください - 初心者の方へのオススメ度(5段階):★★★★★
Studio Oneは次のような方にオススメ!
- 今勢いのあるDAWを使いたい方
- MIDIの操作性を重視している方
- クリアな音を求めている方
- Studio One Primeを使っている方
- 一時的に他のDAWを使ってみたい方
Studio OneはアメリカのPreSonus(プリソナス / プレソナス)社のDAWです。
Cubaseの開発エンジニアが一からプログラミングし直して作ったと言われていて、Cubaseライクな部分はありつつ、Cubaseの不満点が解消されているということから、後発DAWではありますがユーザー数を増やしています。
グレードは下位バージョンから「Prime」「Artist」「Professional」で、「Prime」は無料になっています。また、サブスクリプション版として「PreSonus Sphere」があります。
基本的に楽器が弾けない人はMIDI機能を使った作曲になることが多いですが、ピアノロール機能とスコア(譜面)機能両対応なので、楽譜が苦手な人でも得意な人でもスムーズに作曲に入っていけます。ただしスコア機能は最上位版の「Professional」のみです。
オーディオ入力対応もしていますので、そのままレコーディングもできます。
トラック数はMIDIトラック・オーディオトラック無制限なので大掛かりな作品でも安心です。
Studio Oneの「推し」ポイント
ここではStudio Oneの良いところ(「推し」ポイント)を見ていきます。
効果的なバージョンアップ
Studio Oneはバージョンアップが非常に効果的です。バージョンごと新機能が追加され、より強力になっていきます。
例えばバージョン4から追加された「コードトラック」。
トラック上にコード進行をメモとして残しておいたり、指定したコードをそのままピアノロール画面へ反映させることもできます。
また、オーディオからコード進行を解析するといったことが可能です。
その他、バージョン4や5から、ピアノロール以外にもドラムビューやスコアビューが搭載されています。
これらはほんの一例です。
そういったことから次のバージョンアップではどんな機能が追加されるのかワクワクさせてくれるDAWです。
MIDI入力のしやすさはDAWで随一(だと思う)
個人的にStudio Oneは他のDAWに比べて、マウスでのMIDI入力が非常にしやすいという印象を持っています。
また、Studio Oneは割と細かくコマンドが用意されていますので、キーボードショートカットを自分好みにアレンジしてみると、かなり効率的に入力ができます。
楽器が弾けない人はピアノロールでのMIDI入力中心になりますので、このMIDI入力のしやすさによって作業時間やモチベーションに影響してきます。
無料版やサブスクリプション版がある
Studio Oneには無料版として「Studio One Prime」があります。Studio One Primeの主な特徴は次の通りです。
- 音源として「Presence」と、ループ素材が付属
- 他社製音源は使用できない
- MIDI / オーディオトラック数無制限
- スコア機能、コードトラック機能なし
音源やエフェクトの数が有料版に比べ制限されているのと、他社製音源が使えないという部分はありますが、トラック数は無制限でオーディオ入力可能なので、無料版としては十分な内容になっています。
Studio One PrimeがすべてのバージョンのベースDAWという位置づけになっているので、有料版へのアップグレードも非常に便利です。
Studio One Primeの操作に慣れたら有料版をおすすめします。
その他、Studio Oneには月額/年額課金制のサブスクリプション版「PreSonus Sphere」があります。「PreSonus Sphere」は機能としては最上位版のStudio One Professionalと同等になります。
ですので、完全にDAWをスイッチ(変更)とまでは言わないものの、ちょっとStudio Oneはどういうものかしばらく使ってみたいという方は「Studio One Prime」か「PreSonus Sphere」の複数のオプションで柔軟に検討できます。
Studio Oneの残念なポイント
「推し」ポイントだけでは忖度しているみたいなので、残念なポイントにも言及していこうと思いましたが、正直に言うと特にありません・・・
強いて言うなら最上位版のProfessionalでも他のDAWに比べると付属ライブラリの容量が少ないかなというくらいです。
- Logic Pro:72GB
- Cubase:70GB
- Ableton Live:76GB
- Studio One:36GB
その分他のDAWよりはお安くはなっていますので、それ相応といえばそうですが。
ただ、Cubaseは無料版(非売品)の「AI / LE」でも50GB になっています・・・まぁ数が多けりゃ良いってものでもありません。
Studio Oneの総合評価(5段階)
ということで、Studio Oneの総合評価は5段階中・・・
★★★★
星4コです!
Studio Oneは後発DAWでありながらどんどんユーザー数を増やしていっている勢いのあるDAWです。その勢いに乗ってバージョンアップを経るごとに次々と機能が追加されていっています。
個人的にやはりStudio OneのMIDI機能は非常に操作しやすく、創作がはかどります。MIDI入力中心の方はぜひその操作感を無料のStudio One Primeで体験してみてください。
また、オーディオは他のDAWよりはクリアだと言われています。ただ、これについては個人差が非常に強いところなので、実際にレコーディングして聴いてみてください。
初心者の方に十分オススメできるDAWの1つです。
当スクールではStudio Oneの使い方に関するページもありますので、操作については宜しければ下記を参考にしてみてください。
⇒「Studio One 使い方講座」
その他のDAWのレビューや、DAWに関するコラムについては下記からご覧いただけます。