GarageBandを忖度なしで勝手にレビューしてみました。GarageBandをご検討の方に参考になる部分がありましたら幸いです。
GarageBandの概要
【GarageBandデータ】
- メーカー:Apple
- OS:Macのみ
- グレード:GarageBandのみ (上位モデルとしてLogic Pro)
- 価格:無料
- MIDI:ピアノロール / スコア(譜面)両対応
- オーディオ:入出力対応
- 総容量:1GB以上
- トラック数:MIDIトラック・オーディオトラック255トラックまで
- 初心者の方へのオススメ度(5段階):★★★★★
GarageBandは次のような方にオススメ!
- Macパソコンを購入したものの持て余している方
- ループを使った作曲がしたい方
- いずれはLogic Proを使用してみたい方
- iOS版のGarageBandを使っている方
GarageBandはApple社のDAWで、Macパソコンのみならずスマホやタブレット版のものもありますが、ここではパソコン版のGarageBandで見ていきます。
基本的に楽器が弾けない人はMIDI機能を使った作曲になることが多いですが、ピアノロール機能とスコア(譜面)機能両対応なので、楽譜が苦手な人でも得意な人でもスムーズに作曲に入っていけます。
また、オーディオ入力対応もしていますので、そのままレコーディングもできます。
トラック数はMIDIトラック・オーディオトラックで255トラックまでとなっていますが、大掛かりな作品でも十分なトラック数と言えます。
GarageBandの「推し」ポイント
ここではGarageBandの良いところ(「推し」ポイント)を見ていきます。
無料ソフトながら高機能
GarageBandはMacパソコンに(iPhoneやiPadにも)あらかじめインストールされていて、無料で再インストールも可能になっています。
無料ソフトながら有料ソフトに負けず劣らず高機能です。
通常のピアノロールだけでなくスコア機能にも対応していますし、また他社製の音源が使えるようになっています。
この2つを満たす無料DAWは今のところ「GarageBand」「Cakewalk by BandLab」「Pro Tools Intro」の3つです(音楽機材にバンドルされているものは除く)。
ただ、Cakewalk by BandLabはMacには対応していませんし、Pro Toolsはトラックがやや限定的になりますので、結果的にMacで無料ソフトを使うならGarageBand一択と言っても過言ではありません。
高品質なApple Loopsが付属
GarageBandの特長として、高クオリティなApple Loopsが付属します。
また、この付属するループキーやテンポを変えてもそんなに大きな劣化が起こらないので、自分の作品に合わせることも可能です。
ループに関連して、GarageBandでは「Drummer」という高機能なドラム専用のループ機能が付属しています。
あらかじめ得意ジャンルを持ったドラマーが用意されていて、自分の作品に合いそうなドラマーを選ぶと自動でドラムループが埋め込まれます。
ドラム音色やフレーズ、鳴らすキットを変えることもできるようになっています。
ドラムは音楽の要でありますので、ドラムループはいくらあっても困りません。
Drummerについて詳しく知りたい方は当スクール記事の「Drummerを使ってみよう」をご覧ください。
スコア機能が優秀
GarageBandのスコア機能は非常に優秀で、音符上にピアノロールのMIDIバーも表示できるようになっています。
ですので、スコア機能ながらピアノロールビューの柔軟な操作性も兼ねているので、スコアが得意な方も苦手な方でも満足できます。
GarageBandのスコア機能は上位モデルのLogic Proでも引き継がれています。
GarageBandの残念なポイント
「推し」ポイントだけでは忖度しているみたいなので、残念なポイントにも言及していこうと思いますが、これと言ってありません。
強いて言うならピアノロールの縦軸の拡大ができないので、ややピアノロール入力がしづらいかなと感じます。
他の無料ソフトであるStudio One Prime・Cakewalk by BandLab・Pro Tools Introでは横軸と縦軸の両方の拡大/縮小ができるようになっているので、ここを改善してくれると嬉しいです。
※上位モデルのLogic Proでは縦軸の拡大はできるようになっています
GarageBandの総合評価(5段階)
他の有料ソフトと同じ土俵で評価するのはちょっと不公平ですが、GarageBandの総合評価は5段階中・・・
★★★★
星4コです!
ループを使った作曲スタイルはACIDの代名詞みたいなものでしたが、GarageBandでも取り入れられたことでACIDが衰退してしまった形になります。
今ではどのDAWでもループを使った作曲ができるものの、付属ループ自体高クオリティで、なおかつ無料という部分ではGarageBandがかなり有利と言えます。
GarageBandの操作に慣れたら是非Logic Proをオススメします!基本的な操作や見た目はほぼ変わらず、それでいてGarageBandよりもさらに高機能になります。
当スクールではGarageBandの使い方に関するページもありますので、操作については宜しければ下記を参考にしてみてください。Logic Proにも対応している部分がありますので、Logic Proを検討されている方も参考になると思います。
⇒「GarageBand 使い方講座(Logic Pro対応版)」
その他のDAWのレビューや、DAWに関するコラムについては下記からご覧いただけます。