ACIDを忖度なしで勝手にレビューしてみました。ACIDをご検討の方に参考になる部分がありましたら幸いです。
ACIDの概要
【ACID データ】
- メーカー:MAGIX
- OS:Winのみ
- グレード:Music Studio / Pro / Pro Suite
- 価格:Music Studio 6578円 / Pro 24079円 / Pro Suite 48279円 (ソースネクスト価格)
- MIDI:ピアノロールのみ
- オーディオ:入出力対応
- 総容量:100GB
- トラック数:MIDIトラック・オーディオトラック無制限
- 初心者の方へのオススメ度(5段階):★★★
ACIDは次のような方にオススメ!
- ループ中心の作曲がしたい方
ACIDはドイツのMAGIX(マジックス社が開発するDAWです。
対応OSはWindowsのみで、グレードは下位バージョンから「Music Studio」「Pro」「Pro Suite」になっています。
基本的に楽器が弾けない人はMIDI機能を使った作曲になることが多いですが、MIDI機能はピアノロールのみとなります。その他、オーディオ入力対応もしていますので、そのままレコーディングもできます。
トラック数はMIDIトラック・オーディオトラック無制限なので大掛かりな作品でも安心です。
ACIDの「推し」ポイント
ここではACIDの良いところ(「推し」ポイント)を見ていきます。
DTM業界に革命を起こした歴史を持つ
ACIDはDTM業界に革命を起こしたDAWです。
ACID登場以前はMIDIで音を打ち込むか、演奏をレコーディングするかしかありませんでしたが、ACIDの登場によりループ素材を並べていくことで誰でも直観的に音楽制作ができるようになりました。
ループ素材を並べて作るなんて今では当たり前のことですが、当時としては非常に画期的な手法でした。
さらに、オーディオファイルにテンポとキー(調)の情報を埋め込み、テンポやキーを変えてもオーディオに大きな劣化が起こらないというのも当時としては画期的なことでした。
そういったファイルを今でも「ACIDized File (アシッダイズ・ファイル)」と呼ばれているくらい、ACIDはDTMの歴史に大きな爪痕を残したDAWと言えます。
Pro Suiteでは100GBの大容量
どのDAWでもループ素材を使った作曲が当たり前になってきてから(特にMacのGarageBand登場以降)下火になってしまった感がありますが、ACIDは地道にアップデートを繰り返しています。
特に現バージョンのPro Suiteでは16GB超のループ素材に加え、70GBに及ぶ総合音源「Independence Pro Sound Library」が付属することになりました。
「Independence Pro Sound Library」は以前では単体で売られていた音源ですので、ACIDがかなり充実した内容になったと言えます。
その他、iZotopeの「Ozone」や「RX」のElements版やボーカルピッチ補正ソフトが付属するなど、エフェクトにも力を入れています。
ACIDの残念なポイント
「推し」ポイントだけでは忖度しているみたいなので、残念なポイントにも言及していこうと思います。
特に目立った残念なポイントはありませんが、強いて言うならWindowsにしか対応していないところと、スコア機能がないというところでしょうか。
その他、特にMIDI機能が充実しているわけではないので、良くも悪くもあくまでループがメインのDAWなんだなというところです・・・
ACIDの総合評価(5段階)
ということで、ACIDの総合評価は5段階中・・・
★★
星2コです!
ループ中心の作曲スタイルでDAW業界では一世を風靡し、まぎれもなくDTMの裾野を広げた立役者です。ただ、今ではどのDAWでも同じようなことができるという点で、これといったACIDの優位性が無くなってしまいました。
ですので、何もわざわざACIDを選ばなくてもというのが本音で、機能的な部分も含めて考えると、他のDAWに比べてやや割高なイメージを受けます。
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