ギターとコードは切っても切り離せない関係です。ここでは「コード」について見ていきます。
「コード」とは?
音楽を聴いていると、サウンドに広がりがあり、それと同時に複雑に聴こえませんか?
それは「コード(chord)」によるものです。
「コード」とは、和音(複数の音を同時に鳴らしたもの)のことをいいます。
実際の音楽では複数の音が同時に鳴っているため、大きく広がりのあるように聴こえます。
特にギターは6弦あって、最大6和音鳴らせるのでコード演奏に向いた楽器と言えます。
「トライアド」について
しかし、何でもいいから音を重ねればいいというわけではありません。同時に鳴らしてみた場合に「うまく響く」音同士でないと意味がありません。
どんな音同士を重ねると「うまく響く」のかというと、あるスケールの音を起点に「2つ隣の音」です。
「Cメジャースケール」を例にとりましょう。
「Cメジャースケール」のスケール音は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」です。これらスケール各音を起点に、2つ隣の音を足していきます。
「ド」を起点とした場合、「ド」の1つ隣は「レ」です。さらに1つ隣は「ミ」になります。つまり、「ド」の2つ隣の音は「ミ」です。
ということで、「ド」と「ミ」をあわせます。
さらに、もう1音足してみましょう。
「ド」と「ミ」に加え、「ミ」の2つ隣の音を加えてみます。
「ミ」⇒「ファ」⇒「ソ」
ということで、「ミ」の2つ隣は「ソ」です。
では、ド・ミ・ソの和音(コード)を聴いてみましょう。
コードは最低3つの音で成り立ちます。この3つ音のコードを「トライアド」といいます。
残りのトライアドを見てみよう
では「レ」を起点とした時、「ミ」を起点とした時などを見ていきましょう。
「レ」を起点とした場合のトライアドは・・・「レ・ファ・ラ」
「ミ」を起点とした場合のトライアドは・・・「ミ・ソ・シ」
「ファ」を起点とした場合のトライアドは・・・「ファ・ラ・ド」
「ソ」を起点とした場合のトライアドは・・・「ソ・シ・レ」
「ラ」を起点とした場合のトライアドは・・・「ラ・ド・ミ」
「シ」を起点とした場合のトライアドは・・・「シ・レ・ファ」
になります。
五線上に並べると、おもしろいことに団子の串刺し型になります。
以上7つのコードを順番に聴いてみましょう。
このCメジャースケールの音のみを使ってできた7つのコードを「ダイアトニックコード」といいます。
この場合、Cメジャースケール音のみでできあがったダイアトニックコードですので、「Cメジャーのダイアトニックコード」といいます。
では次回はコードの響きをもっと焦点を当ててみていきます。
下記から次のページをご覧ください。
【ギター弾き方&作曲講座 (理論編)】
- 音楽の基礎知識
- コードについて知ろう (このページ)
- メジャーコードとマイナーコード
- コードネームを付けてみよう
- もう1音加えてみよう
- 主要コードと代理コード
- マイナーキーで見てみよう