運指トレーニングは必要?:その1

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楽器練習で避けては通れない「運指トレーニング」。
ギターならクロマチックスケール、ピアノならハノンなどあります。

運指トレーニングは無機質で面白くないという印象から嫌々やっているという人もいるでしょうし、そもそもやっていないという人もいるはずです。

果たして運指トレーニングには意味があるのでしょうか?

これも人により解釈の違いがあって、やる意味はあるという人もいれば、やる必要はないという人もいます。

個人的には「やる意味はある」と思っています。
※そうあってほしいという願望も含んでいますが

楽器は基本的に「指の柔軟な動き」が求められますが、日常で使う指というのは大抵親指か、せいぜい人差し指ぐらいではないでしょうか?

スマホもゲームもほとんど親指でやりますし、エレベーターのボタンやインターホンのボタンを押すのは大抵人差し指です(中にはボタンも親指という人もいるでしょう)。

しかも、特に利き腕側の親指か人差し指に集中していると思います。

個別に指を使うことがあっても、親指から小指まで万遍なく使うことはあまり日常ではないことなので、こういった運指トレーニングで意図的に指を使って柔軟性を身につけるというのは有効に思えます。

パソコンのブラインドタッチでも親指から小指まで幅広く使いますが、やはり打ち込む文字によって使う指や、左右で頻度に偏りがでてきますので、左右どの指も万遍なくというのは難しそうです。

また、「薬指から人差し指」「小指から中指」などなど、日常ではほとんどしない指の流れが出てきますので、そういった指の流れをあらかじめ脳に覚えさせておくという効果もあります。

いくらスラスラ楽譜が読めても、楽器特有の運指が出てくるとすぐには対応できません。ですので、運指トレーニングであらかじめ色んな指の流れを体験させておいてから弾いた方がむしろスムーズに行くのではと思います。

次回へ続く