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モジュレーションビューについて
モジュレーションビューを見てみよう
Scalerでは転調を使ったコード進行も作れるように、「モジュレーションビュー」が搭載されています。
「モジュレーションビュー」は、スケールエクスプローラーの「MODULATION」から可能です。
まずは事前にコード進行ビルダーでコード進行を用意しておきます。
例えばここでは次のようなコード進行を用意しました。
では先ほどの「MODULATION」ボタンを押してみましょう。
そうすると、コード進行ビルダーで作成したコード進行が上部にも表示されているはずです。
画面左の「MODULATION PRESET」から転調の種類を選ぶことができます。
【PROGRESSION】
まずは「PROGRESSION」の状態にして、下にある5度圏から目的の調(転調先)を選びます。ここでは例として「G (Key of G)」を選んでみましょう。そうすると、一番上に元のコード進行、一番下にKey of Gに移調したコード進行が表示されます。
真ん中のコード進行はKey of Gに移調するならこういう流れにした方が良いんじゃない?というScalerが提案したコード進行例が表示されます。
提案されたコード進行の一番右端にある「>」をクリックすると、その他のコード進行例が表示されますので、その中で一番自分が自然だと思う流れを選んでみてください。
【SECONDARY SCALE】
続いて「SECONDARY SCALE」に合わせてみましょう。
こちらは各ダイアトニックコードへのセカンダリードミナント( II - V )が瞬時にわかる機能です。
こちらも5度圏からセカンダリードミナントを作りたいダイアトニックコードのキーを選びます。ここでは「C (Key of C)」を選択します。
そうすると画面下部にKey of Cのダイアトニックコードと、各コードに対する「 II - V 」にあたるコードが表示されます。
「 II 」にあたるコードの右側に「 > 」のマークを押すと、目的のコードを変えることができます。
セカンダリードミナントを取り入れたいけどすぐにわからないという時は役立ちそうです。
【MORDAL INTERCHANGE】
続いて「MORDAL INTERCHANGE」に合わせてみます。
「MORDAL INTERCHANGE」は同主調(主音が同じの別のスケール)でできるコードを一覧で確認できるところです。いわゆる「モーダルインターチェンジコード」になります。
基になるスケールを変えたい場合は「MORDAL INTERCHANGE」の上にある『SELECTED SCALE』からルート音とスケール名を選択します。
【MEDIANT】
続いて「MEDIANT」について見ていきます。
「MEDIANT」は目的のコードに対する3度音程のコードと6度音程のコードを表示することができます。
たとえば、上に表示されているダイアトニックコードの「C maj」をクリックします。
そうすると「C maj」の下に、3度音程のコード(ミ or ミ♭をルートにしたコード)と6度音程のコード(ラ or ラ♭をルートにしたコード)が表示されます。
表示されるコードはメジャートライアドかマイナートライアドです。
出てきたコードのどれかをクリックすると、さらにそのコードが起点となった3度音程のコードと6度音程のコードが表示されます。
実際の作曲ではなかなか有効性はありませんが、意外性のあるコードを出すという点では何かしらの役に立つかもしれません。
【NEO-RIEMANNEAN】
最後に「NEO-RIEMANNEAN」を見ていきましょう。
こちらは「ネオ・リーマン理論」という考えに沿ったコードを表示するところで、簡単にいうとあるコードを基に一部を変換して作られたコードを表示します。
変換させたいコードを黒い四角のところにドラッグすると、そのコードを基に変換されたコードが表示されます。
こちらはかなり高度な内容なので、「ネオ・リーマン理論」ではこういう風に変換されるんだなという感じで見ておいてよいでしょう。
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