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『ピアニストのためのジャズ・コードBOOK』堀越昭宏著
『ピアニストのためのジャズ・コードBOOK』堀越昭宏著
この本はコード理論というより、「コードそのもの」を取り上げたものです。
コードの響きやボイシング、コード進行例が掲載されています。
「ジャズ・コードBOOK」というだけあって、複雑なテンションを使ったコードを中心に掲載されています。
例えば、「C7(9,♯11,13)」なんていう複雑なコードの使い方っていうのはいまいち分かりづらいですね。
こういった複雑なコードのボイシングや、どういった場合に使えるかなどの情報が載っているので、ジャズ系の難しい音楽を目指している方にはオススメできます。
コードは「明るいコード」や「悲哀なコード」など、イメージ分けされているので、イメージとして捉えやすいのではないでしょうか。
ただし、あまりジャズ系に興味がない人は特に必要はないのではないでしょうか。
最初の方にコードの基礎知識的なことが説明されていますが、この本でコードについて学習することはできません。
そのため、ある程度のコード理論に対して知識がある人が読むと良いでしょう。