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『ベース・ライン作りをイチから学べる111のアイディアとテクニック』山崎 洋著
『ベース・ライン作りをイチから学べる111のアイディアとテクニック』山崎 洋著
こちらは、タイトル通りベースラインの作り方のアイディアを紹介する本になります。
ベースは基本的にコードのルート音を鳴らすことが中心になりますが、それだけではやはり味気ないです。
そこで、ルート音以外の音も使ったベースフレーズを色んなアプローチから見ていく内容になります。
コードを意識したベースフレーズだけでなく、メロディも意識したベースフレーズにも言及されているので、バンドをやっておられる方、DTMでベースがいつも単調になりがちな方にとっては参考になる本だと思います。
基本的に1ページ1つの内容にまとめられているので読みやすく、譜例もありますし、またサンプル音源もあります(CDあるいはダウンロード形式)。
前半は割と音楽知識に関することが多く、後半から実際にベースフレーズを作っていくという流れになります。
ベースパートとしての役割や心構えなどもわかる内容になっているので、今一度ベースとはどうあるべきかを学べる内容で参考になると思います。
ちなみに、タイトルの「111のアイディアとテクニック」というと、111個のアイディアやテクニックがあるのかなと思ってしまいますが、111個の中には音楽知識(音符の長さや音程、コードの作りなど楽典的なところ)も含まれての数になっています。
ですので、ある程度楽典的な知識をお持ちでしたら実際の数としては幾分少なくなります。