うまくできないところは「部分練習」で

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楽器練習でどうしても弾けないフレーズ、ここに来るとどうしても間違ってしまうところというのは誰でもあります。

ほとんどの方はもう一度最初まで戻って練習するという流れになるかと思いますが、結局また同じところで間違ってしまうだけなのでかなり非効率な方法と言えます。

ですので、最初に戻ってやるのではなく、できないところのみ集中した「部分練習」をすべきです

1小節分ぐらいに絞って徹底的に練習します。
リズムやテンポは最初は度外視して、とりあえずそのフレーズの動きを指や頭に記憶させます。

そうすると最初はぎこちなかった動きもだんだんとスムーズに動き、分離されていた左脳と右脳がつながったような「変な感覚」に陥ります。

そうなったらしめたもの。
今度は指の動きだけでなく、リズムやテンポも合わせるようにしてみましょう。

それができて初めてもう一度最初から弾き直します。

部分練習ではうまくできても最初から弾くとまた間違ってしまうということはよくあるので、また部分練習をやって、また最初からやってみるという流れを根気よく続けていきます。


ただ注意が必要なのが、「技術的にできない」のと「物理的にできない」のでは話が異なってきます

技術的にできないというのは先ほどの部分練習でなんとか弾けるようにはなってきますが(ただし「超絶技巧」的なフレーズでもないものに限りますが)、指が届かない・腕が回らないなどの物理的な影響でできないものについては無理な練習はしない方が良いです。

今まで広げたことがないくらい指を広げて弾いたり、慣れていない方向に腕を長時間回したりすると、やはり指や体を痛めてしまう可能性があります。

ですので、そういった物理的な問題によりできない部分については練習はほどほどにしておきましょう。

近くにアドバイスをしてくれる人がいれば一度実際に弾いている姿を見てもらった方が良いです。変に力が入っていたり、演奏する時の指の位置、肘の位置等に無理があるのでできないかもしれません。

そういった人がいない場合は、教則本のDVDの映像を参考にして、自分の方法と違いがないかを深く確認してみてください。

映像がなければあえてそのフレーズは飛ばしておいても良いでしょう。

何事も一朝一夕にできることはありませんし、今できないことが将来もできないとは限りません。単純に今できないだけかもしれませんので、長い目で見るというのも大切になってきます。