楽器を学ぶメリット:その1

楽器練習

個人的に、楽器ができなくても作曲はできると思っています。
現に特に楽器のご経験のない生徒さんが素晴らしい音楽を作る光景を見てきました。

ただ楽器を学ぶことが作曲には全くメリットがないかというとそうではありません。楽器を学ぶことで作曲にとっても大きなメリットがあります。

【メリット1:小節感を身につけられる】

基本的に音楽は4小節か8小節単位で推移していきます。
楽器の練習フレーズもだいたい4の倍数になっているはずです。

楽器をやらない方は「小節」を普段から意識はしないだろうと思いますので、割と自由な長さで作ってしまいがちになります。

音楽は4小節を基準にしていて、4分音符なら何個で1小節になるか、8分音符なら何個で1小節になるかというのが楽器練習を通してだんだんと身に付いてきますので、作曲を行う際もきれいに4小節単位に補正されていきます。

何となく浮かんだフレーズがきれいに4小節で完結するようになりますので、そういった「小節感」を身につける上で楽器練習は非常に効果的です。


【メリット2:リズムに強くなれる】

メロディを作っていただく場合、楽器をされない方は割と4分音符や8分音符など、決まった長さの音符を連打して作ろうとします。

既存曲の中にもそういったメロディもありますが、やはりいつもそればっかりというわけにはいきません。

楽器の練習フレーズでは、最初は一つの音符だけを演奏することが多いですが、どんどんと進んでいくと、4分音符や8分音符、付点系の音符等色んな音符が入ってきますので、色んなリズムに接することができます。

そういった色んなリズムに接してくると、「この音符の次はこの音符」という風に、頭の中で多種多様な選択肢が見つかってきます。

また、独特の「シンコペーション(ウラ拍を強調すること)」の感覚も身に付くようになってきます。

リズムはメロディだけでなく、伴奏にもありますので、伴奏のリズム感にも強くなってきます。

メロディ・伴奏問わずリズムには著作権はありませんので、そのまま自分の音楽に転用することが可能です。

楽器を学ぶメリット:その2へつづく