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『憂鬱と官能を教えた学校』菊池成孔ほか

『憂鬱と官能を教えた学校』菊池成孔ほか

この本は実際に大学で講義された内容をそのまま文字化したものです。
つまりほとんど話し言葉になっていて、ところどころ専門用語や哲学っぽい単語が出てきたりで難解な部分が多少ありますが、全体的に読みやすいです。

全体的な内容は、「バークリーメソッド」を取り上げています。
「バークリー」というのは音楽理論を確立した学校で、今出回っているほとんどの作曲本は、この「バークリーメソッド」を採用しています。
※もちろん、当スクールも

音楽理論=「バークリーメソッド」と言ってもいいぐらいです。

この本はバークリー校で教えている音楽理論を中心に組み立てられています。
先程も言ったとおり、音楽理論=「バークリーメソッド」なので、この本は「話し言葉の音楽理論書」といえます。

ただ、大学の講義ということもあり、かなり端折った部分なども見受けられますので、この本を読んだからといって、音楽理論を習得できるというわけではありません。

広く浅く音楽理論を学習することができます。
中でも、コード理論が比較的多くの紙面を占めていますので、ざっくりコード理論について学習したい方にはオススメです。
ただし、この本で予習するのは難しいと思うので、あくまで復習というスタンスで読みましょう。

単行本版と文庫版(2巻)が出版されています。

『憂鬱と官能を教えた学校』菊池成孔ほか