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『作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~』仰木日向著

『作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~』仰木日向著

こちらの本は「作曲少女」の続編で、今回は作詞版です。

友達のバンドのオリジナルソングの作詞を任されたがいまいち不評だった主人公の江戸川悠が、現役プロ作詞家で同じ高校に通っているSiEこと伊佐坂詩文に作詞の技術を学ぶという内容です。

前作と同様ストーリー仕立てになっているのでわかりやすいという反面、作詞の重要事項だけを知りたいという人はストーリーも追わなければならないため、遠回りに感じるかもしれません。

作詞のエッセンスは本書の前半辺りで終わってしまい、伊佐坂詩文もこれ以上教えることはないというように江戸川悠を突き放してしまうので「えっ、これで終わり?」と思いきや、それから後が本当の作詞の核心部分に入っていきます。

その内容については本書を読んでみてください。


本書では、詞というのは「音楽語の日本語訳」というような説明がなされています。

誰にでも同じように理解できるわけではないメロディ(音楽語)に、詞という日本語訳があることでみんなで内容を共有できるという考え方には個人的に斬新に感じましたし、また納得いくところでもありました。

また作詞において共感を得るためにはただ単に小説や映画など、同じストーリー性があるものから身に付けるのではなく、一見詞に関係ない分野からも学ぶべきというところにも意外性があり、勉強になりました。

作詞においての参考文献もありますので、興味のある方は是非ご覧ください。

ちなみにストーリーの最後には、作曲少女の「山波いろは」と「黒白珠美」の2人も出てきます。


『作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~』仰木日向著
『作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~』仰木日向著