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『実践!やさしく学べるポピュラー対位法』彦坂恭人著

『実践!やさしく学べるポピュラー対位法』彦坂恭人著

難しいイメージのある「対位法」をわかりやすく、噛み砕いて説明された内容です。

「対位法」についてレッスンする作曲スクールは少ないです。

作曲スクールで「対位法」がレッスンされない理由は主に、「対位法を知らなくても作曲できる」という点にあると思います。

「対位法」は作曲と言うより、編曲向けの知識だと言えます。

メロディをコードで装飾するという技法(和声法)は、実は音楽の中で歴史が浅いです。
もともとは「対位法」が主流でした。

「対位法」というのは簡単に言うと、あるメロディに別のメロディをどうやって加えていくかを学習する内容です。

ただ、「コード」という概念が誕生した後、そういった技法はやや古くなってしまい今に至っています。

今現在で対位法が活躍するのは、ストリングスなどで対旋律(カウンターパート)を作る場合や、ベースパートを作る場合にほとんど限られています。

この本の中では、このメロディにはどんな対旋律が付けられるかのエクササイズがあります。

模範解答もありますので、それを参考に対旋律についてわかってくるのではないでしょうか?

しかし、対位法についてはかなり厳格な決まりが多く、知ったことによって逆に音楽が作りにくく感じてしまうことがありますので、ポピュラー音楽の場合はあまり過度に対位法を意識しない方が良いでしょう。

『実践!やさしく学べるポピュラー対位法』
彦坂恭人著