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『かっこいいコード進行88』篠田元一著

『かっこいいコード進行88』篠田元一著

この本のタイトルである「かっこいいコード進行」は、「理論的に凝ったコード進行」「応用理論を駆使したコード進行」と言う意味の方が近いかもしれません。

ありきたりなダイアトニックコードだけのものではなく、ノン・ダイアトニックコードも含むコード進行が詰まっています。

使われているノン・コードトーンは理論的に説明できるものばかりなので、唐突/突飛なものではなく、応用的でなおかつ自然なものです。

メジャーキー(Key of C)用のコード進行「Authentic Black」が56種類、マイナーキー(Key of Am)用のコード進行「Sentimental Blue」が32種類あり、合計88種類のコード進行が掲載されています。

各コード進行に理論的な説明が加えられているので、ノン・ダイアトニックコードでもどこから来たものなのかがわかります。

参考として、各コード一つずつコードの構成音が五線譜上に書かれています。

また、各コード進行のMIDIファイルがダウンロードできますので、耳でも確認できます。

MIDIファイルですので、自由にテンポを変えたり、キーを変えたり、ボイシング(コード音の並び)を変えたりできます。

またMIDIファイル同士で前半と後半を入れ替えるというようなアレンジもできます。

作曲ソフトにこのコード進行のファイルを取り込んで、ドラムループを付け加えると、ある程度伴奏として成立しますので、メロディ作りのガイドになるのではないでしょうか?

ただ、あくまで応用的なコード進行ばかりなので、あまり作曲経験のない人にとっては難しく感じられるだろうと思います。

作曲経験の少ない人はこの本にあるコード進行よりも、まずは基本的なダイアトニックコードのみである程度作品数を増やしてからの方が良いです。



『かっこいいコード進行88』篠田元一著
『かっこいいコード進行88』篠田元一著