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『DTMでクラシック』小谷野謙一著

『DTMでクラシック』小谷野謙一著

過去数冊、「オーケストレーション」に関する本(国内外のもの問わず)を読んできましたが、
この『DTMでクラシック』がダントツで一番です。

「名曲で学ぶ表情豊かな打ち込みテクニック」という副題からわかる通り、過去の名曲を題材に実際にDTMを使って打ち込んでいます。

著者使用のDAWは「CUBASE」で、音源は「GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 4」です。

MIDIデータが付属しますので、他のDAWやオーケストラ音源をお持ちの方でも使えます。
ただ、CUBASE用のプロジェクトファイルも付属しますので、CUBASEユーザーにとってはかなりメリットがあると思います。

もちろん、完成形のWAVファイルがありますので、最終的にどのようになっているかも聴くことができます。

この本の良いところは、ただ単にこうしなさい・ああしなさいと自分のやり方だけを教えるのではなく、初心者が起こしがちなダメな例も載せているところです。
良い例と悪い例の対比があることによって、理解も深まるでしょう。

「クラシック」ということでポピュラー音楽の作曲・編曲には関係ないと思われるかもしれませんが、ストリングなどはポピュラー/クラシック問わず使われていますので、ストリングス特有の奏法など勉強になると思います。

ぜひ、知識の幅を広げる為にもお読みいただくことをお勧めします。

『DTMでクラシック』小谷野謙一著