「シンプル」と「簡素」の違い

枯山水

よく作曲で困っている生徒さんや、初めて作曲される生徒さんに「シンプル」を心掛けてください、と伝えます。

しかし、生徒さんの中には、1小節に2コぐらいしか音符がない、ほとんど同じ音しか使われていない、ほとんどが長い音価になっている、といったメロディを作ってこられる方がいらっしゃいます。

私が思う「シンプル」というのは・・・
無駄がなく、それでいて伝わるものがあることを言います。

枯山水のような感じでしょうか?

先ほどの長い音価・少ない音符・ほとんど同じ音など、これらは「シンプル」ではなく、「簡素」です。

「シンプル」も「簡素」も同じようなものですが、「簡素」というのは無駄がないけど、これといった良いところもないことをいいます。

つまり、当たり障りのない「平凡」と同じです。

最初から難しいことをしようと努力される必要はありませんが、最低限必要な努力をせず「簡素」なものに落ち着くのは問題です。

「簡素」ではなく「シンプル」を目指しましょう。